子どもの矯正

メリット

JH135_72A1.永久歯を抜かない可能性が格段にあがります。
永久歯が生えるスペースが足りない場合、奥歯を後ろに移動させたり、あごの横や前への成長を促すことによりスペースが出来ます。 早期治療により将来的に永久歯を抜歯せずに矯正ができる可能性が高くなります。

2.あごの成長のバランスを整えることが出来ます。
正常な発育を妨げるような歯並びや癖を改善し、あごや顔の成長のバランスを整えます。 また、放っておいて、あごの関節が痛くなったり(顎関節症)外科的な手術をしなければ治らないケースを避けることが出来ます。顔つきやあごの成長のコント ロールは、成長期の子供しか出来ない矯正治療です。

3.お口の本来の機能を取り戻します。
指しゃぶりや舌癖は、歯並びだけではなく発音や食べ物の食べ方・飲み方に大きく影響を及ぼします。 また、普段お口を開けている癖を引き起こします。 早期に癖を改善するとともにお口の周りの筋肉や舌の動きのトレーニングをして正しい筋肉の動きの習得を目指します。

4.早めの対処で永久歯での矯正期間が短くなります。
あごの成長のコントロールをしたり、永久歯を正しい位置に生えるように導くことにより永久歯列になってから行う本格矯正が簡単で期間が短くなったり、必要なくなる場合があります。

デメリット

1.子供の矯正はほとんどの場合、アゴの骨の成長が終わる15歳前後まで経過を観察する必要があるため、矯正期間が長くなることがあります。

2.矯正期間中、一時的に見た目が悪くなることがあります。 (矯正装置が見えたり、一時的に歯並びが悪い状態になったりする)

3.小児矯正を行っても、大人になってから再度矯正が必要になることがあります。(特に受け口の場合には、大人になってから外科矯正が必要となるケースが多い)

4.小児矯正に使用する装置は、その多くが家庭で患者さん本人に装着してもらうタイプのものなので、患者さん本人が治療に協力的でない場合には良い治療結果が出にくくなることがあります。

5.矯正中は基本的に虫歯になりやすくなるので、注意深く歯のケアを行わないと虫歯が出来てしまう可能性があります。

子どもの矯正に関するQ&A

Q1
子供の矯正と大人の矯正はどう違うのですか?

A1

JH166_72Aお子さんの歯並びを気にして矯正を希望される方が多いですが、子供の矯正には歯並びを改善することのほかに、あごの発育を整える目的もあります。
最近の子供は「あごが小さくなった」と言われています。それは診療を通じて実感していることですが、硬い物をあまり食べなくなった食生活の変化が原因です。
あごの発育が悪いと歯並びに影響するだけなく、上手く噛めなかったり、滑舌が悪かったり、顔のかたちが変わってしまうこともあります。大人になってからあごの骨を治すと、外科的な手術が必要になることもあり、時間的にも費用的にも負担がかかってしまいますが、あごの骨がやわらかい成長期ならコントロールしやすいです。子供の矯正では歯並びの改善と並行して、あごの発育に悪影響を及ぼす癖や生活習慣を正し、適切なあごの発育を促していきます。

Q2
顎の発育に良くない癖にどんなものがありますか?

A2

指しゃぶり、唇を噛む、爪を噛む、頬づえをつくなど。
指しゃぶりにもいろんな癖があり、その子の歯並びを見るとどんな指しゃぶりをしているのかが分かるんです。常に口が開いてしまう子も近頃は増えています が、これはあごの発育に良くないだけでなく、口呼吸をすることで風邪を引きやすかったり、虫歯にもかかりやすくなります。上手につばを飲み込めない子には 嚥下の練習を行うなど、そういったお口周りの癖を改善していきます。癖は早ければ早いほど楽に治せますし、歯並びへの影響も少なくて済みます。顎の成長が 止まってしまう前に癖を改善するのが効果的と言えます。

Q3
子供の矯正は何歳に始めるのがベストタイミングですか?

A3

理想的な年齢が何歳であるとは、はっきりとは言えないんです。歯や顎の状態から、早めに開始した方がいい子もいますし、もう少し大きくなってからスタートさせた方がいい子もいます。中には、大人になってからの方がいい子もいます。
早めに矯正を開始した方がいいケースは、そのまま放置しておいたら顔の成長に影響が出てしまう場合です。それと、お口周りの癖が目立つお子さんは、癖を改 善する練習を早めに始められた方がいいと思います。お子さんの歯並びを気にしている方でしたら、上の前歯が下の歯に覆いかぶさっている生え方でない場合 は、一度相談された方がいいです。
子供の矯正の場合、成人になった時点で歯並びがきれいになることを目標にして、治療計画を立てます。治療のゴールを目指してスタートラインをどこに置くかは、歯並びの状態を診てから決めていくことになります。

Q4
相談に行くと、矯正をすすめられませんか?

A4

「早く矯正治療を始めた分だけ治療期間が長くなり、費用がかかりそう」と心配される方もいるかもしれませんが、矯正の治療費というのは、治療にかかる期間 には関係ありません。治療開始から終了までのトータルで考えますので、治療に時間がかかったから高くなる、時間が短かったから安く済むというものではない です。適切な時期に治療を開始して、できるだけ短い期間で治療を終わらせることは、患者さんだけでなく歯科にとっても理想的なので、早めに開始する必要が ないのに治療をすすめることはないです。
お子さんの歯並びが気になる方は、適切な開始時期を確認するだけでもいいので、お気軽に松戸やぎり歯科・矯正歯科にご相談くださいませ